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セミ(LaQ芸術祭回顧録 =落選#18=)

2010年9月LaQ芸術祭応募作品(落選)

入社面接のちょうど一週間前に応募した最後のLaQ芸術祭応募作品。
カブトムシ、クワガタ、蚊と来て、夏の最後を飾るに相応しい昆虫。

IMG_4191bl.jpg
モチーフはミンミンゼミ。
あたしにとって憧れの昆虫のひとつです。
緑と黒のコントラストが実に美しい。

IMG_4224bl.jpg
岐阜で生まれ育ちましたが、岐阜で最も多いセミはアブラゼミ。
ミンミンゼミは声こそ聞こえることがあっても金華山の上の方だけで
姿を見ることがほとんどありません。
神戸に移ってからはクマゼミとアブラゼミが半々ほどでしたが、
やはりミンミンゼミに会うことは稀でした。
アブラゼミばかり見て育ったあたしにとって、
透き通ったセミの翅はあこがれのひとつでしたが、
実は広く世界に分布するセミの中では、
アブラゼミのように不透明な翅をもつものの方が希少だったりします。
普段、芸術祭応募作品にはクリアパーツの使用を極力避けていたのですが、
ここぞとばかりにクリアパーツのオンパレード。
あたしにとって、クリアパーツは昆虫の翅表現のためにあるものだといっても過言ではありません。

IMG_4201bl.jpg
IMG_4220bl.jpg
ある日、TVで都内の気象情報を見ていたときに気付いたのですが、
聞こえてくるセミの声は全てミンミンゼミ。しかも大合唱。
幼い時からセミの声といえば「ミ~ンミンミンミンミ~ン」というのが一般的な割に、
実際にミンミンゼミを見かけることがないことにとても違和感を覚えていたのですが、
東京はミンミンゼミ王国だったのです。東京に移ってから、そのことを確信しました。
逆に神戸と違ってクマゼミの声があまり聞かれません。

ちなみに、
ミンミンゼミとクマゼミには共通点が多く、
ミンミンゼミの「ミ~ンミンミンミンミ~ン」という声を高速で再生すると、
クマゼミの「シャアシャアシャアシャア」という声に聞こえるそうです。
逆にクマゼミの「シャアシャアシャアシャア」という声をゆっくり再生すると、
「ミ~ンミンミンミンミ~ン」という声に聞こえるそうな。

IMG_4197bl.jpg
幼虫形態。
セミの幼虫の体からは、成虫以上に様々な情報が見出せます。
一見、どれも同じような茶色の皮ですが、
体の太さ、長さ、触角の節の数や節の太さや長さがセミの種類によって全く異なるのです。
アブラゼミの場合だと触角の第3節が第2節の1.5倍くらいの長さで同じ太さという具合に。
羽化するために上がってくるときの泥の付き方もセミの種類によって異なります。
これらはどれも成虫にはない、幼虫の特徴です。
ミンミンゼミとクマゼミには共通点が多いと書きましたが、
幼虫(抜け殻)の特徴から言うと、ミンミンゼミの抜け殻はアブラゼミのものに最も近いです。
ここではそこまでの表現ができていないのが残念。

Fukubenbl.jpg
腹部の形状の違いで雌雄個体の表現もしてみました。
腹弁が大きく、産卵管の無い方がオスです。

IMG_4237bl.jpg
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IMG_4239bl.jpg
昆虫の分解標本風に分割

中学三年生の夏休み、
セミの研究に明け暮れていました。
担任の先生にも恵まれて(?)、中三の夏にも関わらず、受験勉強を一切せずに
夏休みの課題の代わりにセミの研究資料を提出したところ、
何だったのかよく覚えていませんが、市から「銀賞」という賞をいただきました。
(何の銀賞だったのか、当時も今も定かでないんですが、、、)
あたしの資料というのは、膨大な数のセミの抜け殻標本とそのレポートです。

研究の開始は夏休み前の7月はじめから。
(もちろん、まだ普通に授業も部活もありましたwww)
中学の通学路にあった川の堤防には桜の木が植わっていて、
ちょうど通学路にあたる右岸堤防の桜の木183本に番号を振り、
毎日朝の5時~7時頃の間、その日に羽化したセミの抜け殻を一つ残らず採取して標本にするというもの。
これによって、その日に羽化したセミの数と種類が分かります。
朝はセミの抜け殻採集。昼間は標本作りとデータの作成で大忙し。
父の勤め先の病院からレントゲンフィルムの空き箱をもらってきては、
中のボール紙で標本箱をいくつも作成しました。
採集した抜け殻はひとつひとつ桜の木の番号を添えてティッシュにくるみ、
持ち帰ってから、セミの種類やオスメスの別などをデータ化するという作業を
二カ月弱の間、毎日繰り返しました。
標本と資料は「銀賞」と引き換えに市に寄付することとなり、
正直なところ、しまう場所に困ってもいたので、
夏休み明けに一気にそれが片付いてほっとしたりもしていました。

■オマケ
IMG_4242bl.jpg
ツクツクボウシ。。。
昔、ドロン○ー一味の天才科学者ボヤッ○ーに教えてもらいました。
アブラをかけるとアブラゼミにもなるそうです。
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コメント
504:ミンミンゼミ by YASU on 2013/02/09 at 15:23:26

ken01さま

 成虫は単眼や、雄雌の腹弁の差異まで表現されているし、幼虫の組み方も素晴らしいなと。標本のようなアカデミックな作品ですね。

 >あたしにとって憧れの昆虫のひとつです。
  緑と黒のコントラストが実に美しい。
 >岐阜で生まれ育ちましたが、岐阜で最も多いセミはアブラゼミ。
  ミンミンゼミは声こそ聞こえることがあっても金華山の上の方だ   けで姿を見ることがほとんどありません。
  神戸に移ってからはクマゼミとアブラゼミが半々ほどでしたが、
  やはりミンミンゼミに会うことは稀でした。
 
 同感です。私にとってもミンミンゼミは憧れの昆虫です。生まれ育った岡山県北では、アブラゼミ、ニイニイゼミが多く、続いてヒグラシ、ツクツクボウシという感じでした。クマゼミさえ幼少期にはいなかったと思います(今は見られるようですが)。
 ミンミンゼミは山中の高木で鳴いているため、捕まえた経験はなく、死骸を拾ったくらい。その死骸でさえ、美しい緑色に魅せられてました。
 学生時代を過ごした大阪、現住の岡山南部は圧倒的にクマゼミが多い印象、ミンミンゼミはやはり希少。

 それにしても、セミについても実にお詳しいですね。ここまでのリアリティを追求できるのも納得です。

 芸術祭以外の昆虫作品にも期待していますよ!

505:たまらんですな by 浅川直樹 on 2013/02/11 at 00:00:09

腹弁とか、産卵管とか、ラジエーターっぽい表現とか、もう、やりすぎ感がいっぱいのところがたまらんですよ(ほめてます)。

506:No title by Rain Bringer on 2013/02/11 at 06:29:39

これまたスゴ過ぎですねぇ~
はめ込みのところなんかハンパないですね。
でも落選ですかぁ~審査する側に回ったからですか?

セミって自分の中では
「うるさい」っていうイメージしかないので
なるほどぉ~って思いました。

夏まで覚えていたら
何セミの鳴き声かを注意深く聞いてみます。

銀賞ってすごいですねぇ~
でも2ヶ月間も調査したんでしたら
当然ですよね!
金賞でもいいと思うんですけれどねぇ~

508:Re: ミンミンゼミ by Ken01 on 2013/02/14 at 23:54:24

YASUさん、

>  私にとってもミンミンゼミは憧れの昆虫です。生まれ育った岡山県北では、アブラゼミ、ニイニイゼミが多く、続いてヒグラシ、ツクツクボウシという感じでした。クマゼミさえ幼少期にはいなかったと思います(今は見られるようですが)。
>  ミンミンゼミは山中の高木で鳴いているため、捕まえた経験はなく、死骸を拾ったくらい。その死骸でさえ、美しい緑色に魅せられてました。

ですねぇ。そうですよねぇ。
やっぱあんまりみかけないですよね。ミンミンゼミ。
東京にはこんなにいるのに。

>  学生時代を過ごした大阪、現住の岡山南部は圧倒的にクマゼミが多い印象、ミンミンゼミはやはり希少。

あたしはどちらかというと、セミの成虫よりも抜け殻に興味があって、
クマゼミの抜け殻はあんなにたくさん泣いているにも関わらず、
未だに数個しか見たことがないんです。
これはこれでものすごくナゾなんですよね。

>  芸術祭以外の昆虫作品にも期待していますよ!

ありますよ。いきますよ。続々出てきますよ。
こうご期待!

509:Re: たまらんですな by Ken01 on 2013/02/14 at 23:56:25

浅川さん、

> 腹弁とか、産卵管とか、ラジエーターっぽい表現とか、もう、やりすぎ感がいっぱいのところがたまらんですよ(ほめてます)。

光栄ですね。目の付けどころが浅川さんっぽいです。
これでもまだやり足りていないんですよ。
とりあえすここまでが限界かなっていう寸止めパンチですね。

510:Re: No title by Ken01 on 2013/02/15 at 00:01:33

RBさん、

> これまたスゴ過ぎですねぇ~
> はめ込みのところなんかハンパないですね。

名付けて「ザ・並列二段三角詰め!」

> でも落選ですかぁ~審査する側に回ったからですか?

う~ん、そういうワケでもないと思いますよ。
これも入社後にグチってみたら、
クワガタと同じで「え、アレも入賞してないんですか?!」って会社の人(企画のリーダー)に言われたw。

> セミって自分の中では
> 「うるさい」っていうイメージしかないので
> なるほどぉ~って思いました。

びっくりするほどうるさいとき、ありますね。

> 銀賞ってすごいですねぇ~
> でも2ヶ月間も調査したんでしたら
> 当然ですよね!
> 金賞でもいいと思うんですけれどねぇ~

審査の基準や何の賞なのかよく分からないので、どっちでも良いです。

514:セミの不思議 by YASU on 2013/02/17 at 22:53:55

ken01さま
 
>ですねぇ。そうですよねぇ。
 やっぱあんまりみかけないですよね。ミンミンゼミ。
 東京にはこんなにいるのに。

 セミの分布については不思議だらけですね~。様々な要因が複雑に絡み合っているらしく、面白いですね。

>クマゼミの抜け殻はあんなにたくさん泣いているにも関わらず、
 未だに数個しか見たことがないんです。
 これはこれでものすごくナゾなんですよね。

 そうなんですか。ここ数年、セミの幼虫を捕まえて来て、カーテンにととまらせて羽化を観察しているのですが、岡山の街中ではクマゼミが圧倒的に多いですよ。セミの生態にはまだまだ謎がありそうですね。



515:Re: セミの不思議 by Ken01 on 2013/02/19 at 00:59:26

YASUさん、

>  そうなんですか。ここ数年、セミの幼虫を捕まえて来て、カーテンにととまらせて羽化を観察しているのですが、岡山の街中ではクマゼミが圧倒的に多いですよ。セミの生態にはまだまだ謎がありそうですね。

ということは、YASUさんはクマゼミの羽化を観察されているんですか?
あたしは今までアブラゼミとニイニイゼミの羽化しか観察したことがありません。
東京ではまだ見たこと無いんですが、
夕方3時~4時にもなれば、良く見ると辺り一面セミの幼虫がカニのように行進している風景にも出会います。
クマゼミの幼虫は今まで一度も見たことがありません。
桜の木でも泣いている姿は見かけますが、
ヌケガラひとつ見つけられないんですよね。
クマゼミってどこで羽化してるんですか?

516:クマゼミの羽化 by YASU on 2013/02/19 at 23:32:46

ken01さま

>ということは、YASUさんはクマゼミの羽化を観察されているんで  すか?
 あたしは今までアブラゼミとニイニイゼミの羽化しか観察したことが ありません。
 
 はい。近くの小学校周辺のサクラ等の広葉樹がフィールドです。19時半頃に行ってみると、木に登っている幼虫や、既に羽化を始めているものがたくさん見られます。幼虫のうち1、2匹を家で羽化させています。この場所は羽化するもの全てクマゼミで、逆にアブラゼミはいないんですよ(昼間は鳴いていますが)。
 岡山の都市部はかなり高温になり、道路近くのこの場所は、地表が特に乾燥しているようです。アブラゼミの幼虫は、里山の周辺には多い印象です。

 ニイニイゼミの羽化は見たことがないので、すご~くうらやましいです。

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